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土に触れ、育て、味わう。「はだのコモンズ体験農園」で始める、畑のある暮らし

hadaknow_admin

「野菜を自分で育ててみたい。でも、何から始めればよいかわからない」「家庭菜園に挑戦したものの、うまく育てられなかった」。そんな人たちの“やってみたい”を後押ししてくれる場所が、秦野市平沢にある「はだのコモンズ体験農園」です。

2026年4月に開園したこの農園は、JAはだの本所と大型農産物直売所「はだのじばさんず」に隣接する畑になります。単に区画を借りて自由に野菜を育てる市民農園とは異なり、専門家の指導を受けながら、農園が用意した年間の栽培計画に沿って野菜づくりに取り組むのが特徴です。農業を経験したことがない人でも、基礎から学びながら参加できます。

利用者が育てる個人区画は、1区画15平方メートル。2026年度は、ピーマン、ナス、きゅうり、トマト、枝豆などの春夏野菜と、白菜、大根、キャベツ、ブロッコリー、ほうれん草などの秋冬野菜を合わせ、年間約20品目の栽培が計画されています。さらに、共同区画では、秦野の特産品でもある落花生やサツマイモ、カボチャを利用者同士で協力しながら育てます。

種や苗、肥料、くわなどの農具はあらかじめ用意されているため、大がかりな道具を買いそろえる必要はありません。定期的に開かれる栽培講習会では、種まきや苗の植え付け、間引き、追肥、収穫のタイミングなどを実際の畑で学びます。利用者向けのオープンチャットでは、講習内容や栽培動画が共有され、わからないことを講師や事務局に相談することもできます。「畑を貸す」だけではなく、野菜づくりを続けるための環境そのものが用意されています。

畑の手入れは、基本的に利用者自身が行います。来園の目安は週に1回程度。季節や作物によって作業量は変わりますが、少しずつ成長する野菜の様子を見るために畑へ通うことも、楽しみの一つです。同じ日に植えた苗でも、大きさや実のつき方は一つひとつ違います。天候や虫、生育の変化に向き合うなかで、自然は必ずしも思い通りにならないことや、食べものができるまでに多くの時間と手間がかかることを実感できます。

参加しているのは、子ども連れの家族、趣味として農業を始めたい人、友人同士やグループなどさまざまです。自分の区画で作業するだけでなく、講習会や共同区画での作業を通して、利用者同士に自然と会話が生まれます。農園内にはベンチや水洗い場があり、JAの施設内には空調の効いた交流サロンも整備されています。秦野市外からも利用でき、無料駐車場があるため、家族や仲間と通いやすいことも魅力です。

そして、この農園の体験は、野菜を収穫したところで終わりません。収穫した野菜を使った料理教室など、「育てる」ことと「食べる」ことをつなぐ機会も設けられています。「このトマトは自分たちで苗を植えた」「あの落花生をみんなで収穫した」と、畑で過ごした時間まで食卓の話題になります。隣接する「はだのじばさんず」に立ち寄れば、秦野で育てられた多彩な農産物にも出会えます。畑を入り口に、地域の農業や食の豊かさを身近に感じられる場所でもあるのです。

土に触れ、季節の変化を感じ、自分で育てた野菜を味わう。暮らしのなかに「畑へ行く日」が加わることで、食卓の見え方も、秦野という地域の見え方も、少し変わるかもしれません。野菜づくりに興味がある方は、来年度の募集を機に、畑のある一年を始めてみませんか。

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